調教部屋第2部 スミカ視点 第21話「ダンスゲーム」『ま、まさかここに・・・!?』 胸も股間も丸出しの姿でこんな所入ったらえらいことになる!それでもリリは、つっけんどんな態度であたしの手を引く。 リリ「大丈夫よ。この時間なら人も少ないし、隠れられる位広い場所だし。」 引く力も今はリリ以下のあたしは、すっぽんぽんで自動ドアをまたがされた。 入り口前のクレーンゲームで遊んでいる人が目に入り、あたしは小さな悲鳴をあげてリリの後ろへ隠れた。 リリ「ふふふっ、かわいいv」 こんな状態じゃなかったら顔がゆがむほどブン殴ってやるところよ!! あたしは、自分のコンプレックスであるクリトリスが飛び出たマンコを手で隠し、中腰で歩く。 それでもさすがに見つからないわけにもいかず、こちらに気づいた人は驚いたりクスクス笑ったりしてくる。 あたしはあまりの恥辱に奥歯をギリリと噛みしめた。 「なんだあれ?AVの撮影?」 「にしては小柄みたいだけど。」 「やばっ!なにしてんのあの子?」 「あんなきれいな子なのに変態じゃんw」 ささやき声が耳に入る度、あたしの体は小さく縮こまる。 リリ「あ、このプリントシール機のモデル、スミカちゃんじゃない?」 こんなところになくてもいいのに、あたしが企画に参加したプリントシール機が目の前にあった。綺麗に写り、加工されたそれと反比例するように、今の姿はみっともない。 リリ「すごいなぁ〜。マジで有名人なんだ。」 『う、うるさい・・・!周りに聞かれるでしょ!?』 リリ「サングラスしてるから大丈夫だって!」 他人事のようにのたまうリリを、渾身の力で睨みつける。それもつかの間、周囲の冷たい視線と嘲笑に、あたしの心はどんどんか細くなっていく。 『お、お願い・・・こんなの堪えられないわ。』 いつのまにか冷静さを失い、半泣きになりながら懇願してしまうあたし。自分で自分の惨めさにあきれるほどに弱々しくなっていた。 リリ「ん〜、それじゃあ、このダンスマシーンで1位になったら終わりにしてあげる。」 ずいぶんと目立つ場所にあるダンスマシーン。スクリーンに映っているキャラクターの映像と同じモーションをすることでポイントが入る仕組みのゲームだ。 リリ「あはははっ!上手上手!」 半泣きになりながら、素っ裸でダンスをする。タレント業の幅を広げるため、先月からダンスのレッスンも行っているのでそれ自体は自信がある。 だが、所詮はゲームなので動きの流れというよりもいかに忠実に動けるかが採点基準なため、なかなか思うように順位が伸びない・・・。 素っ裸で胸をプルプル振り回し、ケツをプリプリ振りながら、地獄のような羞恥に堪える。コンティニューする度、ギャラリーだけが増える有様。何であたしがこんなことをしなきゃいけないんだ! 段が高いため、モーションによってはまるで、ギャラリーに肛門を見せつけるような仕草になってしまうのが余計にツライ。もう顔は涙と汗でグズグズになっている。 リリ「あ〜あ。5位か〜。5位でもすごいけどねぇ・・・。」 素っ裸で息を絶え絶えにしているあたしの横で、リプレイ映像をニヤケながら見ているリリ。あたしが必死で裸踊りしている姿がこれでもかと映像に流れている。 あたしはもう限界だった。 『もうだめっ!!こんなの無理っ!』 逃げるように、目の前にあるプリントシール機の中に逃げた。皮肉にも自分の顔が大写しになっている機種に入ってしまい、リリもそれについてきた。 リリ「全くもう、根性ないなぁ〜。それじゃあ出来なかったってことで罰ゲームね。」 そう言うとリリは、プリントシール機のスタートボタンを押した。 ------------------------- |