調教部屋第2部 マドカ視点 理科室リリ「ふぅうう〜・・・ぐぅうう・・・。」 横になり嗚咽を漏らしながら、素っ裸のまま唸るように泣きむせぶリリ。 あたしはその光景を見ながら優越感に浸った。 『あの時の仕返ししないといけないんだから、それくらい凹んでくれねえと割に合わないんだよ。』 追い込むようにあたしはリリに言う。 『この裸踊り動画、まだ非公開なんだけどさ。3時間後、公園でお前の親友の前で一般公開する予定なんだぜ? そのあとは、お前と親友のレズ動画でも撮影させてもらおうかな?』 リリ「・・・。」 『え?聞こえねえよ。はっきり言えカス!』 リリ「アイリちゃんは普通の親友だもん・・・あの子とはエッチなことなんてしないし・・・本当に素敵なお友達なんだもん。」 どっかの少女漫画みたいな安っぽい台詞に胸糞が悪くなる。あたしはリリのわき腹を蹴り上げた。 『どうせそいつもお前と同じ、レズの変態なんだろ?対面が恥ずかしいんなら、あたしがお前の顔ボッコボコにして誰だかわからなくさせてやるよ!』 そう言って顔面を踏みつけようとした時、リリは立ち上がりあたしに思い切り体をぶつけてきた。いきなりの反抗に あたしはその場にしりもちをついた。 『いってっ!てめえっ!』 廊下に飛び出したリリの後を追う。一瞬見失ったところ、引き戸の閉まる音がした。この階で引き戸の教室は 理科室だけだ。あたしは悠々と歩を進める。 『あ〜あ。理科室なんて入ったら袋のねずみ〜。』 ガラガラガラ・・・。 『!!』 ばしゃああ!!! 戸を開けた途端冷たい感触。胸元を見るとシャツにびしゃりとかかっていて、 若干下着まで湿ってきた。 リリの手には瓶が握られていた。 『こ、これって・・・?』 リリ「硫酸」 顔が青くなった。あたしは大慌てで服を脱ぎ捨てる! 硫酸!? そんなものかかったらヤバイのはあたしでも分かる! こいつどうかしてんのか!? 色んな思いを巡らせながら全て脱ぎ終わると、あたしは理科室にある水道の水を最大にひねり、 頭からぶっかかる。 リリ「・・・と思ったけどただのアンモニア水だったみたい。」 その声を聞き、あたしは大慌てで蛇口から頭を離す。安堵の気持ちもつかの間、怒りがこみ上げてきた。 『てめぇ・・・。』 掴みかかろうとした瞬間、リリの右手には違う瓶が握られていた。 リリ「この中身は・・・何かなぁ?」 瓶を開けてあたしの制服に少し垂らす。そこから「シュー」といかにも危ない音がして、煙があがってきた。 あたしは危険を察して、全裸で全身ビショビショの姿のまま後ずさる。しまったっ!やられたっ・・・! 互いに全裸であるが、相手はとんでもない劇薬を持っていて、あんなものを顔面にでもぶちまけられたら 死ぬよりも酷い結果が待ち構えている。どちらが優位に立っているかは明白だった。 リリの口元が小さく歪んだ。 |