調教部屋第2部 洸廼 スミカ視点 第10話「三角木馬」ん・・・?ここはどこだ? 確か、リリって女ボコって・・・公園から出るときに睡魔に襲われて・・・。 暗闇の中で灯されている外灯の明かりがあたしの視界に広がった。 動こうとしたが全く言うことを訊かない。 『ぐ、縛られてる・・・?』 どうやら正座の姿勢で、後ろ手に縛られているらしい。 あと、股の部分が何か痛い・・・。 意識がはっきりしてくると、自分が全裸であることに気づいた。 スミカ「な、なによこれ!?」 車輪のついた三角木馬の上に乗せられ、ゴロゴロ音を立てながら移動させられている。はっきりとは分からないが、どうやら子供用の手押し車のようなおもちゃに、三角型の板をくっ付けただけのようだ。 目の前には見覚えのある髪の女が・・・。 リリ「お、気づいた?」 『何してるのよあんた!?』 リリ「静かにした方がよくない?ここ住宅街よ?」 周囲を改めて見回す。そこには静寂に包まれた住居が整然と並んでいた。 『な、なんてトコで・・・!』 がらがらがらがら・・・ 『う!動くなっ・・・!股が・・・!』 三角の角があたしの股間にめり込む。周囲の状況への驚愕と股間への刺激で、クリトリスがどんどんおおきくなってきてしまった。 紐も嫌なくらいにきつく締め付けられていてほどけそうに無い。 リリ「ふふふっ。ずいぶん大きいクリトリス持ってるわね。学校行ったらもっと大きくしてあげるね。」 『な・・・!?』 もう一度怒鳴りつけてやろうとも思ったが、その騒ぎを聞きつけて人が集まってきたりしたら絶対に困る! ティーンモデルがスッポンポンにされて三角木馬乗せられて運ばれてるなんて・・・! しかも体にはご丁寧にあたしのタレント名と本名が書かれている。もう誰かに見られたのではないだろうかと 背筋が凍る。 あたしはギリギリと音がするほどの力で奥歯を噛みしめた。イジメ動画がアップされてモデル業が一時休止されても、ほとぼりが冷めればメディアになんて何度でも顔を出せる。 ただ、こんな姿を晒されたら一生メディアになんて出れない!出れたとしても、あたし自身が絶対に出たくない・・・!きっと一生苦しみ続けることになる。 ガタガタガタガタ・・・ 『ぐっ・・・んんん・・・ぐぐぐ・・・。』 あたしは顔を熱くさせながらリリを睨みつけた。初めて味わう屈辱に口元が歪み、 涙が溢れてきた。 『ふ、ふええっ、こ、この変態・・・!パパに言いつけて刑務所にぶち込んでやるわ・・・! 教育委員会に訴えてあんたら家族をこの地域にいられないくらい追い込んでやるから!!』 車が止まる。イきそうな寸前に止められ、自然と腰をもぞもぞしてしまう。 リリ「あ〜、それは困ったなー・・・。」 頭をかいて、車を端っこに寄せた。あたしを解放する気になったか?もうひといきだ。 『今なら許してあげる!!さっさとほどいて!!そうしないとぶっ殺すわよ!?』 リリはもう一度こちらを見ると小さくため息。その場に立っている電柱にリードを 結わいつけると、あたしから離れていった。 『え!?えぇ!?ちょ、どこ行くの!?』 何も言わずにゆっくりとあたしに背を向けて歩き出すリリ。まさかこのまま放置して帰るのか!? あたしの全身から脂汗が溢れ、喉が焼けるようにかすれてくる。 『ま、待って!まさかこのまま・・・!?絶対訴えるわ!!あんたの人生もう終わりにしてやる!』 あたしの脅迫は虚しく夜空にとけ、リリはピクリとも反応せずあたしから遠ざかる。 恐怖が全身を覆い、あたしは哀願の声をあげていた。 スミカ「あぁああっ!ごめんなさい!もうしないから!!行かないで!!お願い・・・!!」 あたしの顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていた。 -------------------------- リリ「とりあえず学校に来てもらうわ。クロとも会ってもらいたいし、今ほどいたら スミカちゃん殴りかかってきそうで恐いから。」 結局三角車からは解放されたが、後ろ手で縛られ、両足首に50センチ程度の縄が繋がっていて、歩くのがやっとなほどの装備。未だに素っ裸なのであたしは周囲をチラチラ見ながら体を屈めて歩いた。 さっきの惨めな哀願でプライドもズタズタにされたのが今になってふつふつと怒りに変わってくる。 なんでこんなヘタレの田舎モンにここまでされなければいけないのか。 こんな奴、あたしと話すことすら許されないような底辺層の人間だし、絶対にこの代償を払わせてやる・・・。 |