全裸ショッピング マドカ視点

マドカ「・・・遅い・・・。」

 ベンチに座って貧乏揺すりをしながらリリを待つ・・・が、 奴が来る気配が無い。  まさか本当に素っ裸であいつ家まで帰ったのか!? ミチユ「お、おいどうするんだよ!」

 痺れを切らしたミチュが、リリの履いてた下着姿であたしに 言い寄る。裏切り者のチユミは素っ裸のままにしてやっている。

 だが、本当にどうするか。意を決したリリが素っ裸で帰宅して、鍵がない 場合なら窓を割って侵入して・・・あたしらの変態画像が流出とか・・・!?
 考えるとゾクッとした。

マドカ「くっそぉ・・・あいつマジで帰ったんじゃあ・・・?」

ミチユ「そんなんだったらお前をぶっ倒すからな・・・。」

 憎憎しげにあたしを見てくる。モトはと言えばこいつがあんな馬鹿に捕まるから あたしらまで巻き添え食ったんだぞ!?

ミチユ「あいつんちってどこだっけ。」

マドカ「あ?ちょっと待てよ・・・。」

 リリから奪って着ている制服を漁ると、あたしの学生証に混ざって見覚えの無い 財布が出てきた。財布の中には千円札2枚に小銭。あとは電車の定期券が・・・。

 それを見てあたしはニヤけてしまった。

マドカ「はははっ!なんだよ、あいつ電車通学じゃん!しかもこの駅ってかなり遠いぞ?」

ミチユ「ん、あ、本当だ。こりゃあ無理だわ。」

 あとは素っ裸で警察署にでも逃げ込むとかになってくるが、自分でもさすがにそんな惨めな事は 出来ない。ましてヘタレのリリには不可能だろう。それに加えて、駅から近い学校なのでこの学校の 周囲の地形をどれほど知っているかは分からないし、この近くの交番は人がいないことで有名だ。

 安堵したあたしはつい声を出して笑ってしまった。

マドカ「どうせ優柔不断だからここらへんでウロウロしてるんじゃねえの?」

ミチユ「これ以上待つ必要なくねえか?ここで学校行って服救出。あいつの所持品も全部没収しといた方が後々楽だろ。」

 確かにそうだ。わざわざここで待ってリリの返答を待つ必要は無い。あたしは念のため、声を大きめにして 「学校行ってるぞ〜。いいのかぁ〜?せっかく撮ったあたしらの画像もぶっこわしちゃうぞぉ?」とリリを牽制しながら学校へ向かうことにした。チユミはでかい胸を 揺らしながら、遠巻きについてくる。

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マドカ「んぅ・・・?」

 視聴覚室に入りカバンなどを探す・・・のだが、見当たらない。 教室が違うのか?でも確かここに置いてあったはずだ。

ミチユ「おい!どこだよ服!?」

マドカ「うっさい!」

 こんなやつの服なんてどうでもいい!それよりもあいつんちの鍵が無いと交渉材料として は心もとないし、携帯やカメラなど、あいつの持参の撮影媒体を壊すのも必要だ。  ぶっちゃけ自分の被害が小さく出来ればこいつらが素っ裸で帰ろうがどうでもいい。

 ヴぅううう・・・ヴぅうう・・・

 携帯の振動音。あたしのポケットにある携帯からしてきた。


xxxxx@oooo.co.jp
↑これってあんたの彼氏?

 〜リリちゃんv〜


  マドカ「ぐっ・・・!」

   ちなみに、送られて来たアドレス先はチユミの携帯からだ。 あいつは全裸で走り回ってるはずだから携帯なんか持ってないはずなのに。

 立て続けに着信。今度はメールではなくTELだ。息をのんで受信ボタンを押す。

リリ「やっほ〜クロちゃ〜ん♪」

マドカ「お、おまえ・・・ふざけ・・・っ!」

リリ「いいから、窓から校庭覗いてみな?」

 ミチユの「どうなってるんだ?」という表情を無視して、飛び出るように 窓を開けて覗き込む。暗がりで誰かが大手を振っている。

リリ「あ?見えたぁ?素っ裸で学校まで戻ってくるの大変だったんだからねぇ?隠し持ってた スペアキーで、今着てるジャージとカバン一式を回収したんだよ♪カバンは他のとこに隠したから取りに来ようとしても無駄。」

 改めて教室を見る。カバンや服どころかカーテンも外されていた。裸体を巻くのを警戒して リリが隠したのだろう。
 確かに、鍵さえあれば多少のリスクを背負っても学校に逃げ込んだ方が正解だ。リリが アホ面下げて土下座してくると思って公園で遊んでいた隙を作ったから、リリはあたしらが すぐに学校に来ない事を察した。くそっ!あの時公園に縛り付けてやればよかった!

マドカ「てめぇ・・・。」

リリ「そそ。さっきメールしたけどどうする?素っ裸であんたが屁をぶっ放す動画、彼氏に 送っちゃうよ?加工してテロップで『あたしのを嗅げ!』とかやったら大爆笑とれるんじゃない!?」

 あたしは自分でも理解できない声を張り上げた。とにかく怒りでどうにかなっていて思考が 追いついていない。ただただ「リリ憎し」の気持ちをただただ声で張り上げた。

 あたしの声がやむと、リリは落ち着いた声で喋りだした。

リリ「うっさいなぁまったく・・・とりあえずどうするの?又あたしを殴りに来る?まぁ、チビとポチが 協力してくれたらの話になるだろうね。」

 あたしは携帯を握りつぶさん限りの力を入れながら、奥歯を強く噛み締めた。ミチュの方を見ると、あたしを 疑心暗鬼の目で睨みつけていた。

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マドカ「こ、これ・・・ください・・・。」

 結局リリに屈し、命令どおり素っ裸でエロ本を買わされるハメになってしまった。 しかも、ただの素っ裸ではなく、自分の名前が書かれ、学生証をぶら下げられた最悪な格好。もちろん首輪も装着

 彼氏にあんな映像見せるよりはそれでもマシだった。普段利用しないコンビニだし、店員も女性だし。

 もう一度リリを殴り倒してやろうと思ったが、やはりあたし以外が消極的になっていた。 ミチュにしてみたら、ミジメな行為をされ、自分の裸画像が世界中に流れる危険を被ったくせに 手に入ったのはダサい下着一丁なのだから当然といえば当然だが。

 横にはリリが他人を装って立ち読み。ミチュとチユは学校で待機中だ。 あたしが店員に差し出したものは「ドスケベBOOK」。最低でネーミングセンスの欠片も無い エロ本を、名前晒しの変態学生が素っ裸で買っているとか・・・。緊張と情けなさで体中から 汗が噴き出て乳首が勃起する。

 女性店員は笑いを堪えながら弁当コーナーからレジに移動した。
チラチラとあたしのことを見ながら、エロ本を取り上げる店員。

店員「あ、あのぅ・・・成人向け雑誌は・・・ご、ご遠慮願えますか・・・?」

 リリの方から小さく笑い声が漏れる。そりゃあ、この落書きと学生証を晒しながら出せばこうなることは 明白だった。・・・あたしは悔しさのあまり歯噛みした。

 くそぉ・・・次こそはリリの奴ぶっ殺す・・・!



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*ひと悶着できたので個人的には満足。
もう少しマドカに仕返しするかな。夏休み中にある程度UP出来たので
個人的にはよかったです。 かめ
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