報復


 恥辱にまみれてコブシを握りながら、リリを睨みつけているあたし。
リリはベンチにふんぞり返って携帯を弄っていた。サイトの更新でもしてやがるのか?
しかもあたしの携帯を勝手に使いやがって・・・。

マドカ(クロ)「?」

 リリの目元を見る。瞬きの回数が増えて、瞼(まぶた)が重そうだ。
これはもしかしてチャンス!?

リリ「あたしが、行くって・・・言うまで、そのまま待ってろよ・・・?」

 いかにも眠そうに言い放つリリの向かい側で、あたしら3人は横一列で全裸のまま
立たされている屈辱を受けている。

 このままぶったおして携帯奪ってからボコボコにしてやるか?

・・・いや、それじゃああたしらの変態姿を公開させられるだけだ。
確か時間内に解除しないと自動でUPされるらしいし・・・。

 ・・・よく考えれば、リリに取られたモノ、情報のことばかり考えていた。
。取り返すのではなく、こちらも奪えばいい。


マドカ「・・・。」

 ゆっくりとリリに近づく。眠気眼で薄らぼんやりとしているあいつはそのことに全く気づいていない。
あたしはその隙にリリの襟首を思い切り持ち上げて無理矢理立たせた。目をぱちくりさせているリリを、
そのまま地面へ投げつける。「ぐぅ」と呻いて地面に身体をしたたか打ったリリの横に落ちたあたしの携帯を取り、
矢継ぎ早にリリの制服を掴む。

 ワケが分からなくなっているのか、意外にすんなりと脱がすことに成功した。ミチュとチユは
驚いて口をパクパクさせている。
 リリの弱弱しい抵抗を押さえ込み、最後の砦の下着もひっぺがす。


ミチュ「お、おま・・・!どうすんだよ!いったい・・・!」
 
マドカ「交渉だよ こ、う、しょ、う 。」

 顔と身体を砂まみれにして、憎憎しげにあたしの顔をにらみ付けるリリ。 リリ「ぐっ・・・こ、こんなことして・・・!」

マドカ「どうしようっていうんだ?」  リリは自分の裸を抱え込んだ姿でハッとする。リリから奪い取ったポケットから鍵を取り出し、 クルクルと回す。視聴覚室や教室の鍵。そこは服やリリの所有物一切が閉じ込められている場所だ。 公園へ出るとき、こいつがドアに鍵をかけていることを思い出したのだ。 マドカ「おら、どうするよ?この鍵が無けりゃお前は自宅に帰るまで素っ裸のままだぜ?」 リリ「で、でもそうしたら今までのデータが・・・!」

マドカ「だから交渉って言ってるんだよ。あたしらの服を返してあたしらの裸写真と動画をしっかり消せば服を着て帰れる。 ・・・ただ、お前がPCから自動的にデータを公開するまで素っ裸で逃げ続けるなら、お前の家に入ってPCをぶっ壊す。」

リリ「あ、あたしの家・・・セキュリティ会社入ってるんだから・・・!」

マドカ「誰が窓を割って押し入るって言った?親がいれば『忘れ物貰いにきた』って言ってお前の部屋へ入るし、 誰もいないにしても・・・。」

 リリはギョッとした。 マドカ「教室にお前の家の鍵、あるんだろ?」

 この交渉は実際、こちらが圧倒的に有利だ。 @交渉をリリが呑む:データ消去を確認後リリを痛めつけておしまい。 Aリリが拒む   :リリは全裸でさまようのに加え、あたしらはリリの家に入ってデータ流出阻止の可能性が高い。          もちろん既にネットに広まってたり、間に合わなかったりすることもあるがそれはもう仕方ない。          既に広がっていたのなら何をしても無駄だし、むしろその場合は今回の報復行為は最善の策だったことになる。              どちらにしろ リリにとっては「不自由な2択」。しかも、リスクを考えればリリは自ら@の服従を選らばざるをえない。 全裸でさまよった挙句家を荒らされるなんてものは選べないのだ。完全な勝利に加え、遅かった発想に自分を責めたくもなる。 リリ「んぐっ・・・!んんんんうっ・・・!!!」  言葉にならない声を出しながら、リリは草むらに隠れた。奴は怒りをぶつける力も無ければ拒む度胸も無い。 一旦隠れてただただ選択の時間を延ばそうと思っているのか。 マドカ「あれ〜?リリちゅわ〜ん?答え聞いてませんよぉ〜?まぁ、『従いますぅ〜』って言葉、ゆっくり待ってるわw」

 あたしらは意気揚々としながら、公園の目立たない場所へ移動する。どうせあいつは素っ裸だ。しばらくしたら戻って 来ざるをえないだろう。 ミチユ「ふふふっ、マドカ、やったじゃんか!」 チユミ「・・・。」

 チユは既にあたしとミチュから一回り離れていた。さすがに今回は手の平を返せないのはチユも理解しているようだ。 あたしはまだ何も考えていないが、チユ本人は、これからずっとパシリか無視されることくらいは覚悟している だろう。  だが、チユだけじゃない・・・。 マドカ「おい。お前もただで済むとは思うなよ?」

ミチユ「な!なんだよ・・・!?」

 当然だ。あたしがミジメに裸になって大声張り上げてる時とか、野グソさせられてたときにも笑いやがって! その点ではぶっちゃけチユよりも最悪だこいつは! マドカ「服と鍵はあたしが持ってるんだよ!何 対等に話してんの!?」

  ミチユ「そ、それはだって・・・!」 マドカ「こんなことになったのはそもそもお前がトロいのが原因なんだからな!あんなクズに嵌められやがって!」

 「鍵」を持っているのはあたしだけ。主導権は全部あたしに流れたわけだ。小気味いい。 マドカ「そうだなぁ。謝罪としてまずは・・・。」 ------------------------------------------------------------------------------- びしゃあああああああ!!! ミチユ「んぐっ! い、1・・・2・・・」  謝罪としてこいつには全裸スクワットをさせることにした。しかも最大水力にした水飲み用水道に 跨ら(またがら)せて。肛門を広げて水が腹の中に入っているのだろう。屈辱の表情を見せながら、ミチュは スクワットを続けている。 マドカ「あはははっ!!汚いケツ洗わせてやってんだからありがたく思いな♪」  気分は女王か独裁者。せっかくの服を着るのも忘れ、馬鹿の裸スクワットショーを存分に楽しんだ。 こいつ、こんなことされて、パイパンマンコのクリトリスをビンビンにしてやがるw 命令しなくてもこれぐらいの変態行為すすんでやりそうだわ。 マドカ「お前にもクソ漏らさせるまでその水浣腸させつづけてやろうか?」 ミチユ「そ、それは・・・・!」 マドカ「そんなら早く誠意を見せな。『マドカ様申し訳ありませんでしたぁ〜』ってさ!」  下唇を噛むミチュにニヤケが止まらなかった。さっきまでの屈辱が全て洗い流された気分の今、 怖いものは何も無い。 ミチユ「くぅ・・・ま、マドカ様、申し訳ありませんでした・・・。はぁっ!!」  スクワットしながら話したせいで、少しでも気が緩むと水が肛門の中に入ってくるようで、 間抜けな声がミチュから漏れる。あたしはその滑稽さに大笑いした。  リリが間抜けな面下げて戻ってくるつなぎに丁度いい。まだ戻ってこないならもう少し こいつで遊んでやろうかな?
 



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*「報復して、僕と年間契約してよ!」←マドカつながり。
今回はちょっとした展開になったけど分かりにくいし、興味ない人にとってはここら辺 どうでもいいかも(´〜`;)  でもなんかカイジっぽくね?(ぽくない 続きは多少考えてます。近くに更新したいなぁ・・・。夏休み入る前には・・・。 ・・・って言いながら出来なかったら大恥。
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