レズ小説、野外露出
丸出しライブ!!
佐奈良 ネヅキ(さなら ねづき)(15)
『』はネヅキの台詞♪
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『涙がまるで、色とりどりのキャンディみたいに溢れ溢れて満たされて・・・』
いつものファストフード店で、ミズナちゃんから渡された歌詞を読む。失恋と前向きな心を、
POPなフレーズに合わせて綴られている。
「どうかな?どう?」
ピンクのコンタクトのパッチリとした瞳を輝かせて見つめる。純粋無垢なあどけなさの表情に
良心の呵責がチクチクと突かれる。
端的に言えば「よくわからん」。でもこんな顔してくるミズナちゃんにはとてもじゃないけど言えないよ・・・。
『い、いいと思います・・・。』
ミズナ「ほんと!?やったっ!」
椅子から小さく腰を浮かせるように飛び跳ねるミズナちゃん。
そのたびにさっき穿いてもらった紙パンツがカサカサと音を立てている。
ミズナ「じゃあ新結成したHazyMoonのファーストミュージックはこれでいこう!」
『あ、は、はい・・・え!?』
どうしよう!すごく乗り気じゃないよ!?
よくタレントの離婚原因で「価値観の不一致」ってよく言うけど、その意味が今分かった!!
ミズナ「メロディーラインなんだけど、ネヅキちゃんに任せてもいいかな?」
『ん~、でも・・・こういう歌詞に合うメロディーって作ったこと無くて・・・。』
ミズナ「あ、いいよ気にしないで!いつもみたいに”ぎゃぎゃぎゃぎゃ~ん!!!”ってやってくれればいいから!」
『ぎゃぎゃぎゃ~んって・・・。』
考えがあるのかないのか解らないミズナちゃん。
でもなるほど。ポップとハードコア・パンクの融合って考えると新鮮かも
しれない!
ミズナ「来週のライブでやろうよ!予約しておいたから!」
『え!?ら、来週!?』
やっぱりあまり考えてなさそうだなぁ・・・。
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ミズナ「本日から、HazyMoonのボーカルをやることになった早苗月ミズナです。ベースは皆さんご存知の佐奈良ネヅキちゃん。」
ライブ当日。いつものスタジオでいつもの倍近い歓声が響く。両者のファンが合わさって単純計算で倍になるから当然といえば当然か。
それにしても、進行をミズナちゃんがやってくれるのはとても助かる。いつも緊張して慌てちゃうから。やっぱり仲間って大事だなぁ。
今回は失敗しちゃいけないということもあり、ギターの構えも通常のものにした。いつもはジミヘンリスペクトで(無理して)
左利き持ちしてたんだけど、共同作業だからとにかく保守的なフォームを心がける。
ミズナ「二人のファーストソング聴いてください。”トワイライトキャンディ”。」
間髪いれずに激しいビートを刻むあたし。導入部分は激しいビートを刻み、ボーカルの声が入ったタイミングで自分は極力
フェードアウト・・・のはずが、始まってしまうと激しいノイズに脳内麻薬が溢れ、いつものように意識が吹き飛ぶ。
中盤から後半にかけては、付け焼刃とはいえ自分なりに拵(こしら)えていた旋律を大きくはみ出し、自分流に
アレンジしてしまう。汗と興奮でくらくらするあたしを尻目に、落ち着いた笑顔を振りまいてマイペースに唄うミズナちゃんの
姿が見えた。
『はぁ、はぁ・・・。』
重低音の震えがおさまり、しんと静まり返って我に返ると、やっぱりすっぽんぽんのあたし・・・。
何だかいつもみたいな歓声があまり無く、拍手もまばらに感じる。
おっとそれよりも服!!大慌てで服を回収したあたしは、急いでその場をあとにした。
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ミズナ「さっきのライブ映像見てみよう!」
控え室の隅っこにあるモニターで、先ほどのあたしたちの映像が観れるようになっているらしく、
嬉々とした表情のミズナちゃんはあたしの返答を待つことなく再生を始めていた。
何か自分のライブ観るのって気恥ずかしいなぁ。
いつものようにギター演奏の中盤、汗をかきながら服を脱ぎ捨て始めるあたし。恥ずかしさに目を反らそうとしたときに、
ふとミズナちゃんの姿に目が留止まった。マイクを優しく握る彼女の下腹部。体を動かすたびにパーカーの裾がまくれてきて、
太ももより上が露になってきていた。ライトとあたしのパフォーマンスでギャラリーも気づいていないようだが、冷静に観ている
あたし達には、パーカーから顔を出す丸いお肉と茂みに目が行ってしまう。
歌が後半にさしかかるにつれパーカーの裾がめくれ上がってきて、最終的にはお尻の割れ目から付け根に至るまで見えるほど
になっていた。
ミズナ「あああああっ!!又穿くの忘れてきちゃった!!」
モニターを見ながら、今更パーカーの裾を引っ張るミズナちゃん・・・。あたしと同居しているんだから確認してあげればよかった・・・。
それにしても・・・。
『ミズナちゃん、結構穿くの、忘れちゃうんですか?』
ミズナ「・・・うん。下って視界に入りづらいからつい・・・。」
そういう問題なのかな・・・?
ふとカメラアングルが変わり、腰を動かしながらリズムよくお尻の肉をプルンプルン震わせている自分の姿が映りだすと
取り乱すほどに慌てるミズナちゃん。「穴見えちゃう!穴見えちゃう!!」とあわあわしている。
それでも、モニターにはミズナちゃんらしい丸い柔らかそうなお尻が可愛らしく揺れ続けていた。
このアングルは一般公開する映像ではなく、演奏者側のためにある確認映像なので良いのだけど、
不幸にもミズナちゃんの丸いお尻がかなり間近に映っている。ミズナちゃんの不安も的中し、時折肛門が
荒い画質ではあるが見えているのが丸わかりになっていた。
ミズナ「ライブでパンツ忘れたの初めてだよぉ。二人揃ってアソコ見せちゃうとか最悪だぁ~・・・。」
少し気落ちしているミズナちゃん。あたしも他人のことを気にしてる場合ではない。結局いつものように服を脱ぎ捨てて裸晒してるんだもん。
しかもあたしはパイパンだから余計に恥ずかしいし・・・。
『あぁ、でも、ライブ自体の評判はもしかしたら・・・!』
そうだ!今回はポップとパンクの融合っていう画期的な試みをしたんだから、二人の良さも融合してすごい反響かもしれない!
ミズナ「そっかっ!ちょっと待って・・・えっと、ファンサイトブックマークしてるから見てみよう・・・。」
ミズナちゃんのスマホを横から覗き込む。
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名無し :朧ちゃんのケツは良かった。
名無し :・・・何コレ?
ソフトメロン :テンポ滅茶苦茶だったね・・・。
メッサツ :朧ちゃんファンだったけど前のが良かった
ましまろちゃん:ミズナーだったけど前のが良かった
Crazy Noon :↑朧じゃネエからネヅキちゃんだから。・・・前のが良かったのは同意。
名無し :だから言ったんだよ。ヘビメタとかいう汚い騒音女と組むなって。
ましまろちゃん :↑同意。露出狂の変態だし!
刹那 :↑キャンディ喉詰まらせて死ね。ヘビメタじゃねえし!!ハードコア・パンクだ!
ソフトメロン :どっちも同じじゃん・・・。
メッサツ :朧姉さまディスってんじゃねえぞスイーツ()ども!!
ましまろちゃん:きしょ
メルヘンウサギ:ミズナたんを返せおぼろこんぶ!(`へ´#)
夜月 :↑こっちの台詞だカマトトビッチが!
メッサツ :そもそもスイーツ()帽子は邪魔なだけwww声鍛えろボケ!wwwwスズメかてめえは!wwwww
ソフトメロン :↑知ってる?歌と騒音は違うのよ?(^^ ゲロみたいな声はトイレで吐いてねv
メッサツ :デスボイスじゃメス豚GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!
名無し :喧嘩すんなよ~
Red Fool :これからメンバー解散署名活動始めるわ。ここで文句言ってる奴は書くだろ?家族や身内集めて最低一人”10人分”な。
ましまろちゃん :↑なんでヘビメタ側で仕切られなきゃいけないの?近づきたくもないんですけど~
ソフトメロン :Hazy Moonってバンド名なのも不公平だし。
刹那 :だぁかぁらぁ!”ハードコア・パンクだ” って朧姉さまが明言してんだよ!!先々週のパンフ読み直せビチグソが。
Berry :パンクは楽器使えない奴の逃げ。
Red Fool :↑今回の水菜はそれ以前だろが。”パンク=下手”って概念も今日び古いんだよ。
Berry :は?歌声は断然神だし!っていうかミズナちゃんを野菜みたいに言うな。
名無し :ジャンルが違うから仕方ないけどテンポがバラバラでボーカルの声かき消されてるしで聞けたものじゃ無かったな。
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炎上してる・・・。
確かに互いのファンはいわば天使と悪魔、資本主義と共産主義のようなもので、それをあたし達が無理やり
共生させようとしているわけで、考えるまでも無く軋轢が起こりやすいわけで。
それでもまだ、今回の演奏が上手くいっていればまだマシだっただろうに。
ミズナちゃんなりにもペースに追いつこうと頑張ってくれていた感じだけど、あたしが設定したペースでもギリギリだったのに
完全に置いて行っちゃった。
ミズナ「良かったぁ。わたしの格好に気づいてなかったみたい。」
『それで安心しないでくださいよ・・・。』
危機感も無くあっけらかんとした表情のミズナちゃん。どうしよう、もう実家に帰ろうかな。
まだまだ受難は続きそう。あたしは大きくため息をつきながらテーブルに突っ伏した。
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ちなみに、ハードロックは「ロックを激しくしたもの」で、ハードコアは「単純なパンクを複雑化し、激しく高速化したもの」、ヘビメタは「ハードロックを攻撃的にしたもの」
らしいです。が、このジャンル分け解釈は人によって違い、コレといった定義は無いようです(´・ω・`)そう言うと「は?定義はちゃんと有るよにわか」と言われそうですな。
例えば、私の好きなマキシマムザホルモンは ハードコア・パンク ミクスチャー・ロック ニュー・メタル メタルコア ポップ・パンク ファンク ポップ
という複数のジャンルが割り当てられています。(wiki)
・・・と、なんだかんだ薀蓄(うんちく)垂れてるように聞こえるでしょうが、かめはアルトリコーダーすら吹けないし、
ピアノはちゃんと鍵盤に「ドレミ」書いてくれないと出来ないし、おたまじゃくしも読めないし(´;ω;`)
・・・っていうかドラムいないけど大丈夫か?
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