調教部屋第2部 リリ視点 理科室





『ここにいないとだめだからね!?窓から逃げるとか考えても無駄よ!』

 苦虫を噛み潰したような顔をしているマドカの手首を縄で机に縛りつける。

マドカ「ちっ。服も無いのに逃げられるかよ。しめ縄までさせられてるのによ。しかも何でこんな 格好なんだよ!」



 こちらへの悪態を背中で聞きながら、あたしは理科室に鍵を閉めて飛び出した。

『あっ!裸だった!』

 しばし足を止めるも、できるだけ早く親友を解放させてあげたい。あたしは教室から体操着を持ってきて、さっきマドカ達が話していた公園へ向かった。

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『はぁ、はぁ・・・ここだ。』

 公園の公衆トイレ。新しいのでそれほど嫌悪感がある作りでもないが、既にトイレの臭いがたちこめている。

コンコン・・・

 手前ではない・・・。隣、隣と手当たり次第ノックを繰り返し、とうとう最後の個室を叩いた。

 「は、入ってます・・・。』

  アイリの声だ。少しオドオドとした低いトーンが返ってきた。あたしは自分が誰か悟られないように、少し声色を変えて話しかける。

『もう出てきて大丈夫。いじめっ子来ないよ。』

しばしの沈黙・・・。

 「・・・でも、服が無くて。」

 服取られてたのか、あたしは少しその場で考え込んだが、意を決して体育着の上を脱ぎ、自分の名前が付いている名札を引きはがし、個室の中へ投げ入れた。

『上しかないけど、裾引っ張りながら行けば大丈夫だと思うから・・・。もう何もされないから。絶対に。』

 「あ、ありがとう。」

 その言葉を聞いたあたしは、駆け足でその場をあとにした。胸丸だしで戻らなくちゃいけないけど、これくらいは仕方がない。胸を押さえながら学校へ戻るあたしの目から、止めどもなく涙があふれてきた。

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(´〜`)<ストックがあと2,3本ありますので、ちょっとだけ更新頻度上がります。終わったら下がるかもだが。






*イジメをテーマにしたよくある学園ドラマとか嫌い。あのゾクッとする 感じ。不快感。そういう意味でこのシナリオは嫌い。でも調教を再度行う大義名分としてこれくらいの ハードルは必要なのです。  糸井重里がマザー3を作った話で、序盤にかなりブラックな展開が起こることに関して、「これはプレイヤーと 自分との握手みたいなもの。」と言っていました。つまり、そのシナリオを共有し、これから共に冒険を行う 仲間としての握手を、その衝撃的なスタートを用意することでなし得たわけです。これからの冒険の意味をそこから 知るわけですね。つまり、私が言いたいのは、ドラマ”SP(エスピー)”のどこが面白いのかというt(略

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