レズ小説、女の子同士でキス
ファーストキス


山木 メク(16)7/10

私は下校途中の土手の細道を、川を見ながら歩いていました。 ふと、前方に顔を向けると、見覚えのあるオレンジ色でショートカットの髪の毛の女の子がいました。
明らかにヒサゴさんでした。
よ、ようし。今日は声かけようと思い、早歩きで近づいていきました。
メク「ヒサゴ・・・さん?」
いきなり声をかけられたからか、ヒサゴさんは一瞬びっくりしていたようでしたが、私の顔を見るとすぐにやわらかい表情に戻りました。
ヒサゴ「あ・・・メク。」
メク「一緒に帰ってもいい?」
しどろもどろしながらもヒサゴさんはうなづきました。やっぱり、まだ気にしているようです。
ちょっとの間沈黙が続きましたが、ようやくヒサゴさんから口を開いてくれました。
ヒサゴ「メク・・・本当にごめんね。」
うつむきながら、ヒサゴさんは言いました。
メク「え?いいよぉ謝らなくても。・・・ちょっと強引だったけど(笑)。」
ちなみに、わたしが同い年のヒサゴさんにさん付けするのは、やっぱり年上のようにわたしをかばってくれるからです。尊敬みたいなものがあるのかな?
ヒサゴ「薬なんかまで飲ませちゃって・・・。あれから、メクに何て言えばいいか分からなくて・・・。」
そういうと、ヒサゴさんはうつむいたまま肩を振るわせていました。
・・・泣いていました。
いつも強気で元気なヒサゴさんが今ではかよわい女の子のように泣いていました。
メク「あ、あ、泣かないで。全然平気だよぉ。・・・ちょっと、気持ちよかったし。」
わたしの言葉を聞くと、ヒサゴさんは目に涙を浮かべたままこちらを見ました。
ヒサゴ「・・・本当?」
本当に気持ちよくて、実は家帰ってからも一人でヤッてしまいました(汗)。
メク「うん。今でもヒサゴさんの事だ〜いすきだよ♪」
最近はわたしとヒサゴさんは部活をさぼり気味でしたが、部活にいるときにわたしに何か起こるといつもヒサゴさんが助けてくれたし、わたしがテストで酷い点を取ったときも励ましてくれました。
ヒサゴ「ねぇ、ちょっとここで座らない?」
草が茂っている土手特有の坂を指差してヒサゴさんは言いました。
メク「うん。あ。チョコレート買ったんだ。食べる?」
ヒサゴ「食べる食べる♪ん?まさか仕返しに薬入ってたりとか無いよね?」
そういうとわたし達は笑いながらその場所に腰を下ろしました。
わたし達は何の気無い会話をしながらチョコをつまんでいました。
メク「へぇ、そうだったんだ・・・。それはそうと今何時?」
ヒサゴ「2時ぐらいね。」
今日はテスト一週間前なので私たちの学校は四時限目で終わります。
それじゃぁそろそろと言って立ち上がろうとした瞬間、ヒサゴさんがわたしの右腕を掴みました。
ヒサゴ「おいおい。これからが本題だぞ!!」
ちょっとおどけた感じでわたしに言いました。もういつものヒサゴさんに戻っているようです。
ヒサゴ「メクってさぁ。オナニー、結構してるでしょ?」
いきなりの事にわたしの顔は真っ赤になって慌てふためきました。
メク「な、何!?急に!!」
ヒサゴ「ほら。あのトイレの時に、あなたの感じ方見れば大体検討つくわよ。実はあたしもよくしちゃうんだけどね〜。」
メク「ヒサゴさんのえっちぃ・・・」
わたしが顔を赤くしていると、ヒサゴさんの顔がいきなりわたしの目線にヒョコッと入ってきました。
ヒサゴ「そういえばメクは未経験だったよね?それじゃぁ、チューもした事無いの?」
照れながらわたしはうなづきました。
ヒサゴ「・・・キスの仕方。教えてあげよっか?」
メク「え!?そ・・・そんな・・・。」
ヒサゴ「それくらい出来ないと、いつか恥じかいちゃうよ?ねぇ、ちょっと唇つけるだけだから・・・ね。」
メク「・・・そうだよね。誰もいないみたいだし。練習も必要だよね?ヒサゴさんなら・・・。」
そういうとわたし達はお互いに顔を近づけ、唇と唇をくっつけました。
ぷちゅっ、ぷちゅっぴちゅ・・・
ヒサゴさんは硬直状態のわたしに対して、積極的なキスをしています。ちいさな甘い声をもらしながらわたしの下唇をヒサゴさんの唇が軽く挟んだり、舌まで入れようとしているようです。
メク「ん・・・んむぅ、んん・・・。」
わたしを押し倒したヒサゴさんは、なおも激しいキスをわたしにしています。でも、流石にわたしは怖くなって、舌だけは入れられないように、口を硬く閉ざしています。すると、ヒサゴさんはわたしの鼻を摘んでしまいました。
メク「んん・・・んんんん・・・ぷはぁ・・・!!」
鼻で息が出来なくなったわたしが口で呼吸をしようとした瞬間、わたしの口腔内にニュルリとヒサゴさんの舌がまきついてきて、わたしは目をぱちくりさせました。
くちゅ、ぷちゅ、むちゅ、ぷちゅっ・・・・
メク「ふぅん、む、むふぅ、や、やめ・・・あむ・・・」
キスだけなのにわたしはとてもフワフワした気持ちになりました。わたしの舌をヒサゴさんの舌が弄んでいるみたいです。どちらの唾液か分からないでしたが、口から垂れているのが分かります。とてもいやらしいキスです。
でも、ファーストキスが、女の子だなんて。しかもかなりえっちなキスだし・・・。
メク「あむぅ、だ、だぇかに、み、見られひゃうよぉ・・・うむぅ、ふみゅぅ・・。」
そういうと、ヒサゴさんはわたしから顔を離して少しうつろな目で肩で息をしながら見つめていました。
ヒサゴ「はぁ、はぁ、あたし、トイレでメクとした時から、毎日メクちゃんの事考えて・・・一人えっちしてたんだよ。はぁ、いつもは、週に三回くらいなのに・・・。やっぱり、メクが好きなの。」

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