レズ小説、野外露出

裸ライブ!



佐奈良 ネヅキ(さなら ねづき)(15)



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 インディーズの集まるライブ会場。会場といっても狭い室内で 繰り広げられるミュージックライブは、初見のあたしには全てが新鮮に感じた。

 次の人が終わったらあたしの番だ・・・。
舞台袖で自分の胸を押さえつける。心臓が踊ってる。

 他の人のバンドを見ていると、観客の反応は大体同じだった。 自分の好きなバンドが出ると前に出て歓声をあげて飛び跳ねる、他の人はボーっと 聞いてたり携帯を見てたり隣の人と何かをしゃべってたり。

 でも、初舞台のあたしのファンはまだいないからなぁ・・・嫌な予感しかない よ・・・。

司会「ありがとうございました〜!次はライブ初登場!Hazy moonのネヅキで〜す!」

 あぁ・・・ついに呼ばれた・・・あたしは体をガチガチにさせながら舞台中央へ、特注のエレキギターを持ってギャラリーの方へ向く。まるでお遊戯の発表会のような大げさに頭を下げ方すると失笑が聞こえてきた。

 えっと、最初はいきなり1曲やって、そのあとしゃべればいいよね。あ、コード外れてる!あたふたと準備してもうグダグダ。あまりにもこちらがテンパっているので会場内に笑いが響く。

『よし。』

 ギターの弦をピックで弾く。ギュイ〜ンと気持ちのいい音が響く。次第に気分が高揚して きてさっきまでの緊張がウソのように消え去り、自然とシャウト。

 曲に入るといつもそうだ。まるで自分ではないようなテンションでギターを弾き鳴らし 叫ぶ。自分の紡ぐメロディーが快感を与え、違う世界へ飛んでいってしまうような感覚を おぼえるほどだ。

 気が狂うほどに全身が踊る。興奮が最高潮に達しておかしくなったのか、体が熱くなってきたからか、いつもの悪いクセが出てきてしまった。



 おもむろに服を脱ぎ捨てる。薄いピンク色の胸も割れ目も丸出し。乳房をギターの 振動で震わせながらビートを刻む。このときのあたしは舞台の状況も把握出来ずに、 自分の弾き出す音に魅入られていた。

 あまりの興奮で股間から熱いものが溢れてくる。むしろ裸でいることの性的快感も 混じっているようだ。そんな快感が増幅すればするほど、あたしのギターから出る音色が 研ぎ澄まされていく。

 あたしの世界が最後の弦を弾くことで消え去ると、あたしはふと我に返った。 まさかと思って見ると、何もつけていないすっぽんぽん。自分の小さい乳首と薄い色の 乳輪、パイパンマンコまで丸出しの姿。

 ま、まずい・・・。

 ふと観客の方を見やる。小さなライブ会場に響く歓声と口笛。鳥肌が立つほどの エールに、このままイッてしまいそうだった。

 それ以上に今裸でいることの恥ずかしさで、あたしは挨拶もせずに服を拾い上げて、 舞台袖へ引っ込んだ。


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『あぁあああ・・・もう死んじゃおう・・・。』

 ホテルの個室に入ったあたしはベッドに顔をうずめて悶絶していた。

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*ギターを弾けない&音階とかも知らないのにギターっ子。
趣味の悪い変形ギターはご愛嬌♪
hazy moonは「朧月」って意味なのでそのままの形だね(´〜`;)
 派手な見た目とは対照的に世間知らずのメンヘラという感じにしてみました。
左頬の泣きボクロとか個人的に好き。泣きボクロって位置を少しでも間違うと
ブスボクロになるから怖いよね〜。 



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